どうもこんにちは。
タクミです。
以前に当ブログでは、
「嫌われる勇気まとめ」
の記事を書きました。
【 嫌われる勇気 】
現在もそこそこアクセスが
あるのですが、
いかんせん全5話と回数が
かさんでしまったのは一つの反省点。
(内容が内容だけにボリュームがある)
そこで今回は、
「嫌われる勇気」の中でも
特に重要と思われるワードをピックアップ
しながら、簡潔に内容をまとめてみます。
- 嫌われる勇気を俯瞰した形で振り返りたい
- まだ読んだことないけど大まかな内容を把握したい
- 人間関係に悩んでいる
という方向けの記事となっています。
題して
『キーワードで振り返る 要約・嫌われる勇気』
では参ります!
- まずは押さえるべきキーワードはコレ
- 「嫌われる勇気」は「(真に)自由になる勇気」を持つことに繋がる
- 『嫌われる勇気』対人関係についてのキーワード
- 対人関係のゴール「共同体感覚」を持つことについて
- 【嫌われる勇気・要約】キーワードから嫌われる勇気を振り返る まとめ
まずは押さえるべきキーワードはコレ
① 原因論と目的論
問題の根底には原因(トラウマ)が存在する!
原因(トラウマ)も目的のために作られたものに過ぎない。
【目的論】
嫌われる勇気の基になっている
が提唱する理論。
「目的のために人間は原因なり状況を作り出す」
といった考え方。
(恋バナで例えるならば)
恋愛で裏切られたからこそ異性への不審感が募った!(原因論)
VS
傷つきたくないから過去の恋愛の失敗を利用している(目的論)
といった図式になります。
原因に対しての対策をいくら講じても、
状況の改善は見込めないと同時に、
明確に「トラウマ」の存在を
否定する立場がアドラー心理学と言えます。
(元々は、フロイト主催する協会の
中核メンバーだったアドラーは、
学説上の対立で袂を分かつことになりました)
「原因論・目的論」について、
更に詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメ。
② 劣等感と劣等コンプレックスの違いについて
劣等感と劣等コンプレックスは明確に区別するのがアドラー心理学。
【劣等感】
自分の選択によって
長所にも短所にもなりうる問題。
例えば、
身長が低いという事実に対して、
「だから自分に自信が持てない」
と解釈するのか、
はたまた
「他人に安心感を与えられる
可能性が高い」
と解釈するのかといった考え方がある。
捉え方次第では、成長を促す可能性もある
極めて主観的・価値判断に基づく
正常な感情である。
身長が低いからどうせモテないし何もやる気が起きない・・・。
【劣等コンプレックス】
劣等感を自分が行動しないための
言い訳に使用し始めた状態を指す。
努力や成長を妨げる存在とも
考えられる。
身長の例で考えると、
身長が低い(からこそ)
恋人が出来ない
といった考え方などは
典型的な「劣等コンプレックス」
と言える。
また、
自分の現状を受け入れられず、
努力や成長といった
正常な補填ができなくなると
「 優越コンプレックス」に陥り、
あたかも自分が優れているかのように
振る舞う
「偽りの優越感」に浸るようになります。
(他人に自慢するといった行為は、劣等感の表れ)
こういった優越コンプレックスを
さらにこじらしていくと、
自分は不幸なんだからと
特別扱いを他者に要求する
「不幸自慢」
を始める可能性があります。
私は悲劇のヒロインなんだから甘く見ないで!(意味不明)
不幸自慢はえてして、
円滑なコミュニケーションの
弊害となるので注意が必要です。
劣等感や劣等コンプレックスについては、
こちらの記事に詳しくまとめております。
③ 優越性の追求
他者との競争は不幸の素である。
【優越性の追求】
アドラーが提唱する
一つの成長の在り方。
競争社会に代表される
他人を蹴落として上を目指すといった
考え方を否定し、
自らの理想に到達するべく、
自分の足でしっかり歩いていく行為。
(同じ平らな地平にて
ただ前を向いて歩いていくイメージ)
他者との比較は
「競争心を生み出す原因」
となるので、
理想の自分との比較をするべき
というのもポイントの一つ。
アドラー心理学では、
他者との競争に関しては
否定的な立場を取ります。
他人と競争するということは、
常に自己と他者を比較し続けることに
他なりません。
他者の存在については、
「同じではないけれど対等である」と
考えるべきとアドラーは説明しています。
他者との比較ではなく、
理想の自分に到達するべく、
自らの足で一歩を踏み出す行為。
それを
「優越性の追求」と呼びます。
「優越性の追求や競争心の否定」については、
こちらの記事に詳しくまとめてます。
「嫌われる勇気」は「(真に)自由になる勇気」を持つことに繋がる
改めて『嫌われる勇気』の内容を
振り返ってみると、
(本当の意味での)
「自立した人生(自由)になるための考え方」
について言及している
書籍であることが分かります。
他人にコントロールされる人生や、
他人を支配したがるような生き方ではなく、
その瞬間瞬間に集中して、
「自分自身で歩いていく」からこそ、
人生には価値があるという考え方が
伝わってきます。
また、
全ての悩みは対人関係に繋がるという考え方も、
『嫌われる勇気』の根幹となる部分と言えます。
アドラー自身、人生における
非常に重要な課題として、
「社会と調和して暮らせること」
を挙げているほど、
対人関係の問題について、
最重要視していると言っても
過言ではありません。
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では対人関係において
肝となるキーワードを見ていきましょう。
『嫌われる勇気』対人関係についてのキーワード
④ 人生の課題(タスク)
生きていくには「人生の課題(タスク)」を認識することが必要
【人生の課題(タスク】
一人の個人が社会的な存在として
生きていこうとする時、
直面せざるをえない
対人関係の3つの課題。
会社や所属してるコミュニティにおける
目標を達成するための対人関係の課題。
(仕事のタスク)
仕事から離れた対人関係の課題。
(交友のタスク)
友人関係を越えた、
恋愛・家族というコミュ二ティの課題。
(愛のタスク)
これらを総括して、
『人生の課題(タスク)』と呼ぶ。
これらの課題としっかり向き合うことで、
アドラーが提言する
人生の目標の達成に近づくことが可能です。
【人生の目標】
アドラーが掲げる
人生における4つの目標のこと。
<行動面の目標>
1) 自立すること
2) 社会と調和して暮らせること
この2つの行動目標を支えるために、
心理面の目標が存在する。
<心理面の目標>
3) 自分には能力があるという意識を持つこと
4) 人々は自分の仲間であるという意識を持つこと
これらは「人生の課題(タスク)」
と向き合うことで
達成に近づくことができる。
※対人関係の問題と向き合うことの重要性
こういった人生の課題や目標に対して、
様々な口実を設けて回避しようとする
行為を「 人生の嘘」と呼びます。
例えば、
あぁ、働くの面倒くせぇ。実家でニートとして生きればいいや。
という引きこもり的な状況も、
実は「仕事のタスク」における
対人関係でつまずいてしまった状態と
考えられます。
(仕事を通じて他者から傷つけられた自尊心や、
自己に対する評価の問題等が根底に潜んでいる)
⑤ 承認欲求の否定
アドラーは承認欲求の存在を明確に否定します。
【承認欲求の否定】
「他人に認められたいといった
承認欲求は捨てるべき」
といった、
嫌われる勇気の内容を理解するためには
とても重要となるキーワード。
そもそも他者の期待を満たす必要など
ないといった考えが軸となっており、
「他者の期待を満たすだけの人生は、
自分ではなく他人の人生を
生きていくことに繋がってしまう」
という警句にもなっている。
自分を認めてもらうための
「 相互の承認欲求」も、
アドラーは明確に否定しており、
承認欲求そのものが、
賞罰教育の延長上に沿った
考え方であることを問題視しています。
(罰せられないなら悪行をしてもいいのか?
といった問題に繋がる考え方)
⑥ 他者の課題の分離
承認欲求を否定するということは、他者を考えずに身勝手に振舞っていいということだな!?
いえ、全くもって違います(完全否定)
承認欲求の否定を理解するためには、
「他者の課題の分離」
を知っておく必要があります。
【他者の課題の分離】
あらゆる対人関係のトラブルは
「他者の課題に土足で踏み込むこと」
で発生するという考えに基づき、
取った行動や選択によって
もたらされる結末の
「責任をとる人間自身が問題を解決すべき」
といった思考方法。
「馬を水辺に連れて行くことはできるが、
水を呑ませることはできない」
(本人が自分からやる気にならなければ
何事も上手くはいかない)
ということわざも、
同じような意味合いと言える。
結局のところ、
「自分を変えられるのは自分だけである」
といった考えをアドラーは持っており、
例えば、
「子供が勉強をしないことで起きる
状況や結末の責任は子供がとる」
ので、
勉強という課題は子供のものであり。
決して親の課題ではないという
考え方となります。
他者の課題に土足で踏み入る行為は、
(言い換えれば)
他者との距離が近すぎるがために
起きる問題だと考えられるので、
他者との課題の分離を念頭に置き、
「まずは適切な距離感を
お互いに維持しましょう」
という考え方が、
課題の分離の正しい理解の仕方
となります。
(課題の分離 → 対人関係の入口)
「承認欲求の否定・課題の分離」について、
更に詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメ。
対人関係のゴール「共同体感覚」を持つことについて
(対人関係の入口が他者の課題の分離であるなら)
対人関係のゴールは「共同体感覚」を持つことである。
不幸の源泉が対人関係にあるなら、
幸福の源泉も対人関係にあるというのが
アドラーの考え方。
承認欲求に基づく生き方は
自己中心的な生き方に繋がり、
結果的に仲間を失うことになります。
( 自分の欲求を他者は満たしてくれるのか?
といった誤ったライフスタイル)
(そんな結末を防ぐためにも)
自分が世界の中心にいるという
「自己中心的な生き方」ではなく、
他者への関心を払う必要があります。
また、共同体の中に
自分がいてもいいという感覚を持つために
共同体に貢献していく姿勢が必要です。
(共同体に対する所属感の獲得)
世界地図的な発想ではなく、
地球儀のような視点で、
「世界の中心などは存在しない」
という発想を持つことが重要になってきます。
「共同体感覚・所属感」について、
更に詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
【嫌われる勇気・要約】キーワードから嫌われる勇気を振り返る まとめ
嫌われる勇気の要約・ポイントはこちら。
- 目的論で考えると、物事の解決策が見えやすい
- 詰まるところ、全ての悩みは対人関係に行き着く
- 他者と比較をするのではなく、理想の自分と比較する
(優越性の追求) - 嫌われる勇気は自由になる勇気と考えられる
- 対人関係の問題は人生の課題(タスク)に集約される
- 承認欲求は自己中心的な生き方と言える
- 「他者の課題の分離」はお互いの適切な距離感でもある
- 所属感を得るためにも、共同体へのコミットは重要
といった感じで、
以前から書きたいと思っていた
嫌われる勇気【エッセンス版】。
主要キーワードを理解することで、
俯瞰して書籍自体の
内容をより理解できるかなと感じて
作成した次第でございます。
この記事が、
再度嫌われる勇気を読むきっかけだったり、
アドラーに興味を持つ入口になれば
幸いです。
過去記事「嫌われる勇気まとめ」第一話はこちら。
ではまた更新します。
そんじゃ、またね!
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