どうもこんにちは。
タクミです。
先日、DaiGoさんニコニコ放送の
『いい人のふりしてあなたを攻撃してくる
カバート・アグレッション』
について詳細をまとめたところ、
想像以上に好意的な反響を頂きました。
(いつも読んでくださっている読者の方々
ありがとうございます!)
過去記事はこちら
その後、さらに見識を深めようと
放送の元ネタ本も読んでみました。
【 他人を支配したがる人たち 】
この書籍は、
「潜在的攻撃性人格(パーソナリティ)障害」
についての内容が主で、
さらに相手を操作しようとする人間を
「マニュピレーター(関係操作を行う人)」
と定義した上で、特徴や具体的な対策まで
書いてある良書だと思いました。
非常に面白く読了させてもらったのですが、
こう思われた方も多いのかなと。
そもそも人格障害って何よ?
人格障害についてある程度理解がないと、
想像しづらい箇所があったというのが
書籍を読んだ自分の率直な印象です。
そこで今回は、
「人格障害について最低限
押さえておきたい前提情報」
をまとめた上で、
他人を支配したがる人たちの内容から、
『攻撃性人格障害の5つの基本タイプ』
を抜粋して紹介していこうと思います。
といった方向けの記事になります。
では参ります!
- まずは人格障害について理解しておこう
- 顕在的な攻撃性人格障害の3つからまとめてみる
- 潜在的と分類される攻撃性人格障害はこの二つ
- 他人を支配したがるマニュピレーターとは?攻撃性人格(パーソナリティ)障害の5つの基本タイプについて まとめ
まずは人格障害について理解しておこう
人格障害とは一体何なのか?
【 人格(パーソナリティ)障害 】
パーソナリティ障害
(パーソナリティしょうがい、
英語: personality disorder, PD)とは、
文化的な平均から著しく偏った行動の様式であり[1][2]、
特徴的な生活の様式や他者との関わり方[1]、
または内面的な様式を持ち[2]、
そのことが個人的あるいは社会的にかなりの崩壊[3]や
著しい苦痛や機能の障害をもたらしているものである[2]。
過去の犯罪者の例でいうと、
自己愛性人格障害と鑑定されており、
(いわゆるナルシスト人格)
また、幼女誘拐殺害事件の
鑑定されて、当時大きなニュースになりました。
人格障害とは簡潔に言えば、
心の病気であり、精神障害に含まれます。
(精神障害と精神病は別の概念)
刑事事件の例で考えると、
ので、刑事事件の責任を問えるけれど、
精神病は心神喪失状態とされ、
責任を問うことができないケースが考えられます。
ここで押さえておきたいのが、
人格障害というのは一種のラベルであり、
「 私たちとは違う人間である」
と距離を置くのは簡単なのですが、
実際問題、
全く違う世界にいるわけではなく、
むしろ身近に存在する可能性が
大いにあるというのが現実という点。
(ラベルの定義が曖昧という問題含む)
また、人格障害は、
すぐに犯罪傾向と結びつけられるのですが、
世の中の天才と呼ばれる人にも、
人格障害が疑われる人間が多く、
一概に絶対悪とは言えない
部分が存在してます。
人格障害については、
下記書籍を参考に致しました。
【 人格障害かもしれない 】
攻撃性人格障害とは?
人格障害を、
「正常と想定される行動や、心の状態から
著しく外れた異常な状態」
であると考えると、
攻撃性人格障害とは、
「 他人に対しての攻撃性が
並外れており普通ではない人間」
だと考えられます。
でもそんなアグレッシブな人間なんて警察にすぐ捕まりそうじゃない?
はい。その通りです。
なので、後述している攻撃性人格障害の
パターンの中には、
「 典型的な犯罪者タイプ」
と分類できる人間も含まれます。
その一方で、
一見攻撃的でない人にも、
「攻撃性人格障害が疑われるケース」
があるのが厄介なところと言えます。
この問題を理解するキーワードが、
「潜在的」 or「顕在的(けんざいてき)」
となります。
その攻撃性は潜在的なものか?はたまた顕在的なものか?
簡単に説明すると、
表面に表れる攻撃性は「顕在的」であり、
分かりやすいケースと言えますが、
表面に隠れた攻撃性は「潜在的」であり、
判断が難しくなる傾向があります。
過去記事でまとめた
「カバート・アグレッション」とは、
潜在的攻撃性のことであり、
そういった行為を行う人間を
はたまた陰で、
人間関係の操作を行うという意味で
「マニュピレーター」と定義づけしているのが
今回紹介している書籍の主要部分となります。
簡潔にまとめると、
人格障害には、
過剰な攻撃性を孕んでいるケースが多く、
潜在的・顕在的の2種類に分類できる。
そして、
事前にそれぞれの特徴を押さえておくことで、
危険を察知できる可能性が上がります。
・・・すっかり前置きが長くなってしまった
では攻撃性人格障害の
5つの基本パターンを見ていきましょう!
顕在的な攻撃性人格障害の3つからまとめてみる
以下の3つは、攻撃性を隠そうとしないので
比較的見抜きやすいタイプと言えます。
① 非抑制的攻撃性パーソナリティ
他者への敵意を隠そうともせず、
凶暴な言動も多いタイプ。
(いわゆる刑務所に入りやすい人)
反社会的というレッテルを貼られるのも
このタイプの特徴。
すぐに頭に血が上り、
恐れや警戒心を正常に感じ取る
能力が欠けています。
社会的なルールや規範に従うことができず、
獄中で拘束されて過ごす人間も多い。
② 擬似適合的攻撃性パーソナリティ
いわゆる軍人やビジネス、
またはスポーツといった分野に多いのが
「 擬似適合的攻撃性パーソナリティ」
要は、好戦的であることが好ましく思われ、
社会的にも受け入れられる世界に
生きていることが多いタイプと言えます。
このタイプが社会のルールに服従しているのは、
規範や権威を心から尊重しているのではなく、
「世渡りのために都合がいい」といった、
自己都合の理由であることがほとんど。
他人を傷つけても正当化でき、
逃げることが可能なシーンでは、
暴力的な行動を取る可能性が高くなります。
③ 加虐的攻撃性パーソナリティ
これも顕在的攻撃性に分類されるパーソナリティ。
他の攻撃性パーソナリティと同様に、
人を支配をしたがり、権力を欲する傾向にあります。
このタイプの特異性は、
相手が苦しみ、
弱者として這いつくばる姿を見ると、
とりわけ満足感を覚えるといった点。
相手をコントロールしたいという欲求に加え、
「人を愚弄し、屈辱を与えようとしてくる」
ので、注意が必要となります。
潜在的と分類される攻撃性人格障害はこの二つ
見抜きづらいので、特に注意が必要なのは
以下の2つのタイプ。
④ 略奪的攻撃性パーソナリティ
いわゆるサイコパス。
最も危険な攻撃性に分類されます。
存在は稀だとは言われており、
数としてはそう多くはないのが幸い。
その性格は他の人間と圧倒的に異なっており、
良心の欠落度に関しては、
一般人では理解できないと言われてます。
サイコパスは、自らを優越者と認識しており、
凡庸な一般人は自分の餌食になって
当然と考える傾向があります。
また人を食い物にし、痛めつけることに
喜びを感じる性格なのですが、
攻撃性があらわになることは少なく、
確証を得づらいのも特徴の一つ。
最強・最悪のマニュピレーター、
ジョージサイモン博士がオススメしていた
サイコパスに関する書籍はこちら。
【 診断名サイコパス 】
⑤ 潜在的攻撃性パーソナリティ
読んで字のごとく。
表面化しづらい攻撃を仕掛けてくるタイプ。
(カバート・アグレッション)
今回紹介している
『他人を支配したがる人たち』
の中でも大きく扱われています。
己の望みを果たし、支配的な立場を得るために、
一見攻撃とは判別し難い
(遠回しとも見える)
極めて狡猾・陰険な手段を用いてくるのが特徴。
このタイプは神経症的な側面があり、
程度によっては混同されてしまう場合があります。
・・・が、明らかな攻撃意識を持って
仕掛けてくるのが潜在的攻撃性パーソナリティ。
(カバートアグレッション)
このタイプの目的は、
常に相手に勝利を収めること。
( コントロール・支配欲求)
相手の心理的な弱点を見つけて、
突く行為にも長けているので、
決して身の上相談などはしてはいけません。
(情報を相手に与えるだけ)
このタイプの詳細や対策については、過去記事
「カバートアグレッション」にてまとめてあります。
他人を支配したがるマニュピレーターとは?攻撃性人格(パーソナリティ)障害の5つの基本タイプについて まとめ
今回の記事のポイントはこちら。
ちなみによく世の中で言われる
「ナルシスト」とは、正確には
「自己愛性人格障害」のことであり、
精神障害の一種に分類されます。
ナルシストも攻撃性が高いため、
今回障害した攻撃性人格障害と
混同されがちで、事実共通点も多いです。
しかし、
他人に興味がないというのが
ナルシストの前提条件であり、
他人のコントロールを念頭においた上での
行動をとってくる攻撃性人格障害
とは 対照的な一面があります。
(ナルシストは自分に興味が集中し、
対人関係の操作に興味がない)
ナルシストについては、
こちらの記事に詳しくまとめてます。
攻撃性人格障害について
一言でまとめると、
「 常に人の優位に立とうとして、
その手段として攻撃を仕掛けてくる人間」
(支配欲求・コントロール欲求過多)
あなたの身の回りで直接的な攻撃、
もしくは遠回しな攻撃をしてくる人間に
心当たりがあるのであれば、
「その攻撃の真の目的」
を考えた上で、
適切な対応を心がけましょう。
5つの対策はこちら。
今回書き切れなかった
「人格障害」についての詳細は
具体例を用いながら別記事でまとめる予定です。
ではまた更新します。
そんじゃ、またね!
【 他人を支配したがる人たち 】
【 診断名サイコパス 】
【 人格障害かもしれない 】
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