タクミの帰宅塾

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【第3話】『嫌われる勇気』まとめ 競争心を軸に生きていると不幸になる話

どうもこんにちは。

タクミです。

 

第2話に引き続き

『嫌われる勇気』

の内容を分かりやすくまとめていきます。

 

【嫌われる勇気(自己啓発の源流「アドラー」の教え)】

 

 

第一話・第二話はこちらになります。

www.takumiate.com

 

www.takumiate.com

 

今回の第三話は、

 

主に

競争心・怒り・人生の課題

ついて記載しております。

 

 

登場人物は変わらずこの3人。

 

 

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(左から) 
アドラー顔の哲人 ②青年 ③(旧)タクミ

 

 

〜 前回までのあらすじ 〜

 

全ての悩みは対人関係にある

ということを、哲人に教えられた青年。


・他者がいなければ、お金で悩むこともない。

・自分のマイナス点を見つめて、思い悩むこともない

 

「優越性の追求」

 人が普遍的に持つ向上心


「劣等感」

成長や努力の促進剤

 

では、アドラーは競争社会を是認する立場なのか?

と哲人に問いかける青年。

哲人は静かに、青年との対話を再開した・・・。

 

 

では参ります!

 


 

 


決してアドラーは競争社会を是認する立場でない

 

 

優越性の追求ということは、他人と比較して競争することですよね?  

 

 

いえ、全く違います。(きっぱり) 

 

 

アドラーは、決して競争社会を容認する立場でもなければ、

競争をけしかける考え方でもありません。

 

哲人は、青年にこう質問しました。

 

 

優越性の追求に対して、他者を蹴落として上がっていくイメージを持ってませんか?

 

 

ギクッ・・・。

 

 

優越性の追求とは、

他者を蹴落とし一番になる姿勢

のことではありません。

 

哲人は、成長の在り方について、

こう説明します。

 

 

同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、
その後ろを進んでいる人もいる。

 

 

要は、他者を蹴落としながら階段を駆け上がるイメージではなく、

ただ前を向いて歩いていく。

 

他者との比較も、競争心を生み出す原因となります。

比較をするなら自分との比較をするべき

と哲人は言います。

 

 

健全な劣等感(成長への促進)は、
「理想の自分」との比較で生まれる

 

 

他者との違いを積極的に受け止めた上で、

同じでないけれど対等である」と考えることが重要です。

 

 

そんなものは理想論だ!人間は競争社会に身を置くことで成長できるに決まっている!

 

 

明確に否定します。

 

 

他者との競争心は、

健全な成長に繋がるどころか、

不幸になる可能性すらある。

 

と哲人は説明します。

 


他者との競争が不幸に繋がる理由

 

まず大きな問題点として、(多くの場合)

競争相手は仲間にはならないことが挙げられます。

 

対人関係の軸に、競争意識を持ってしまうと

仲間になるどころか、敵が増える一方となります。

 

 

幸福そうな友人を、心から祝福できない・・・。

 

 

そんな青年の悩みの原因も、

競争意識を対人関係の軸に置いているからこそ

起きてしまう現象と言えます。

 

 

他者の成功を、自分の負けと捉えてしまっている!

 

 

幸福な対人関係の実現には、

まず競争意識を軸とした考え方を、

改める必要があると言えます。

 


権力争いは最終的に復讐となる

 

公憤と私憤について

 

怒りには、私憤と公憤の2種類が存在する 

 

 

公憤とは、自分の利害を越えて怒ること

(腐敗した政治、コミュニティ等に対して自分の損得を抜きにした怒り)

 

私憤とは、自分のための怒り

 

すなわち、自分が正しいことを証明するために使われる怒りということになります。

 

私憤は短くすぐ冷める傾向にありますが、

公憤は長く継続する傾向にあります。

 

 

例えば、あなたが面前で罵倒された場合、どういった行動をとりますか?

 

 

そんなふざけた野郎、鼻っ柱を・・・。

 

 

相手の挑発に乗るのは、絶対に止めましょう!

 

 

哲人曰く、相手が怒りを示す場合は

怒りを使うことで、相手を屈服させようとしている

想定されるとのこと。

典型的な私憤

 

目の前で罵倒してくるというのは、

(隠れた目的として)

権力争いを挑んできていると考えましょう。

 

例えば、純粋に政治論を語るのであれば

怒りなど必要ありませんよね?

 

しかし、怒りを使用するということは(暗に)

自分が正しく、相手が間違っていること

その場で証明しようとしているのです。

 

一方の公憤は、社会的な問題に対するもの。

 

すなわち論理に基づく怒りなので

長続きして、継続した感情になります。

 

相手が怒りを表した時は、リアクションをとることなく、

怒りを使わない方法で意思の疎通を図ることが必要です。

 

 

怒りとは、(稚拙な)コミュニケーションの一つに過ぎない

 

 

いち早く、

権力争いから降りる姿勢

 

そして怒りを使わず、言葉で論理的な対話

を心がけることが重要と考えられます。

 

 

言い争いを制したとしても、次の悲劇が待っている

 

 

でも売られた喧嘩は買って、勝てばいいんじゃないっすか?(好戦的)

 

 

その場で言い争いを制したとしても、次の段階に突入するだけ。

 

 

哲人の言う、次の段階とは復讐の段階

 

言い負かした相手は、一旦引き下がったとしても、

別の場所、別の形で復讐を画策します。

 

具体的な例で言うと、親から虐げられた子供の存在が考えられます。

 

親から冷たく接された子供は、

親を困らせるために非行に走り、ひどい場合は

リストカットなどを行う場合もあります。

 

 

これらの行動の目的は、子供の親に対する復讐と考えられる。

 

 

そして、対人関係が復讐の段階に至ってしまうと、

当事者同士による解決が(ほとんど)不可能となります。

 

相手が怒りを使い、権力争いを仕掛けてきても

絶対に乗らないようにしましょう。

 


アドラー心理学4つの「人生の課題(タスク)」について

 

青年が、他者を敵とみなしてしまう理由、

それは青年が重要な人生の課題から逃げているからだと

哲人は指摘します。

 

アドラーの掲げる、人生における目標とは次の4つ。

 

【 行動面の目標 】

 

① 自立すること

 

② 社会と調和して暮らせること

 

 

上の行動面の目標を支えるため、心理面の目標も二つ。 

 

【 心理面の目標 】

 

③ 私には能力があるという意識を持つこと

 

 

④ 人々は自分の仲間であるという意識を持つこと

 

 

一人の個人が、社会的な存在として生きていこうとする時、
直面せざるをえない対人関係を人生の課題と言う

 

 

簡単にいえば、上記の4つの目標を達成するには、

しっかり人生の課題(タスク)と向き合う必要があるのです。

 

 

例えば、会社やコミュニティにおける

目標を達成するため、協力する必要がある関係性。

仕事のタスク・一人で完結するものはないと言う考え方

 

 

また、(強制力が働くという意味で)

比較的容易な仕事のタスクから離れた対人関係の構築。

交友のタスク・親友と呼べる関係

 

 

そして、友人関係を越えた、

恋愛、家族というコミュニティの形成。

愛のタスク・自由に振る舞えることによる愛の実感

 

これらの課題と、しっかり向き合うことで

人生の目標の達成に近づけるのです。

 

一言で言うと、

 

 

青年は他者を敵とみなす(もしくは短所をあげつらうことで)、対人関係と向き合うことから逃げているに過ぎない

 

 

これをアドラー心理学では、

「人生の嘘」

と呼びます。

(様々な口実を用いて、人生の課題を回避しようとする事態)

 

 

・・・・・・。

 

 

今青年に必要なのは、自分が変わる(変われる)と信じて

一歩を踏み出す勇気だと哲人は言います。

 

 

アドラー心理学とは、「勇気の心理学」である

 

 

果たして、青年は対人関係の悩みから抜け出し、

本当の意味での自由を手に入れられるのか?

 


【第3話】『嫌われる勇気』 競争心を軸に生きていると不幸になるお話  まとめ

 

今回の記事のポイントはこちら。

 

 

  • 競争心を軸にした対人関係は、不幸の原因
    (敵の増殖)

  • 怒りを示す相手は、権力争いを挑んできている
    (復讐の段階を避けるため、絶対に挑発に乗ってはいけない)

  • 対人関係(仕事・交友・愛の3つのタスク)と向き合うことで、人生の目標は達成される

  • 人生の目標とは、個として自立し、社会に調和して生きていくこと

  • 人生の目標達成のため、自分に健全な自信を持ち、他者を味方と考える意識を持つことが必要

  • 他者と健全な関係が築けないのは、人生の課題から逃げているため
    (人生の嘘)

 

 

こうした形で、対人関係を深く考えることは、

結果的に全ての悩みの解決へと繋がっていきます。

(全ての悩みは対人関係と言う考え方)

 

 

じゃあ、具体的に自分はどうしたらいいんだ!?

 

 

そんな青年の叫びに答えるべく、

本書のキーワードの一つ、

「自由」という内容に考えが及んでいきます。

 

他者との課題の分離・承認欲求の否定。

 

そのあたりを次回まとめていきます。

 

そんじゃ、またね!

 

 

マンガでわかるアドラー心理学本もあります。 

 

 

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