どうもこんにちわ。
タクミです。
本日は、こんな本を紹介したいと思います。
【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】
他のブログでも、多くの方が取り上げており、
気になっていたのですが、表紙の不快感により
しばらく積ん読状態に陥ってました・・・(笑)。
今回読んでみたら、かなり勉強になると同時に、
ブロガーでもある、ふろむだ氏の著書だけあり、
ブログにおける表現の参考にもなる本。
(ふろむだ氏のブログは、こちら)
かなり内容は刺激的で、拒絶反応を起こす人もいるだろうけど
あえて議論を引き起こす手法とも取れるブログ。
そういった手法のカラクリにも、今回触れていきます。
では参ります!
- 本のキーワードは「錯覚資産」
- ハロー効果と、錯覚による負の連鎖について触れてみる
- 正解がない内容について、言い切ることの効果とは?
- 錯覚資産の運用方法!ふろむだ氏の『勘違いさせる力』を読んだので、ポイントまとめてみる
本のキーワードは「錯覚資産」
この本に、やたら登場する言葉
「錯覚資産」
他人が人を評価する場合には
ほぼ間違いなく思考の錯覚といった現象が起きていると言えます。
例えば、
「年商1億円プロブロガー!」
だったり、
「全国トップ1%の成績で表彰された営業マン!」
といった触れ込みに対して、
こんだけ成果を出している人だから、凄い人に違いない !
と、思い込み、
「その人が全体的に優れているという(早計な)判断を下す」
という傾向が人間にはあるということ。
そして、全体的に優れているという評価の錯覚を得た人間は、
その錯覚を基に、さらに自分の評価を上げることが可能という構造。
要は、 錯覚資産は複利で運用可能
という特徴を持ち、
それにより
成功が成功を呼ぶパターン
に突入できるというメリットがあるということ。
(パチンコの確率変動という考え方が分かりやすい)
ではここで、典型的な思考の錯覚とも言える
ハロー効果について簡単に触れておきます。
ハロー効果と、錯覚による負の連鎖について触れてみる
ハロー効果は積極的に使っていくべき
ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて
他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
後光効果、ハローエラーともいう。
例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。
ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、
悪い印象から否定的な方向にも働く
引用元:ハロー効果 - Wikipedia
(Wikipediaによると)
ハローとは聖人の頭上に描かれる光輪という意味。
先ほど触れたとおり、
一つの側面を見ただけで、その人が全てにおいて有能だという思い込んでしまう
思考の錯覚(認知バイアス)のこと。
(ハロー効果があるからこそ、人間は即断が可能という考え方もできる)
例えば分かりやすいのが、
「東大卒の新入社員」
東大を卒業しているから、他の全ての能力も高い筈だ!
実際はそんなことありませんよね?(笑)
ここで重要なのは次の二つ。
① 間違いなくハロー効果という物は存在する。そして効果は絶大である。
(使えるのであれば積極的に使うべき)
② 思考の錯覚は負の方向にも働く
①は言うまでもなく、使える信用や肩書きは利用して、
積極的に錯覚資産を増やすべきという考え方。
怖いのは②の
思考の錯覚による負の連鎖。
これについては、詳しく説明していきます。
思考の錯覚による負の連鎖とは?
一度大きな失敗をしてしまうと、
他の仕事に対しても、何も出来ないダメ人間と、
レッテルを貼られてしまうのが世の常です。
これは、人間の錯覚が良い方にも働くと同時に
悪い側面でも大きな影響を持つという考え方ができます。
例えば、ブログを書いている人間が
影響力を持つブロガーに酷評されたとします。
(あくまでも例えばの話です 笑)
あぁ、自分ってブログを書く才能がないんだ、実家に帰ろう
これは、完全に 錯覚による負の連鎖にはまっている状態です。
たかだか一つの記事を見て、
ブロガーとしての資質全てを判断できるわけがありません。
そして怖いのが、一つの分野の才能がない(という思い込み)により、
他の全てに関しても酷評されがちになる可能性があるということ。
職場では、そういった偏見による評価などは日常茶飯事に
行われております。
ダメな奴は、何をやらせてもダメなんだ!
こういった類の意見は、
真に受けない方が賢明と言えると思います。
(思い込むとドツボにハマる可能性が高い)
ちなみに本の中では、
何をやってもダメ(という思い込み)による呪いと表現されてました(笑)
正解がない内容について、言い切ることの効果とは?
よく(プロ)ブロガーが使う手法として、
本当は正解が出せない内容について、あえて言い切ることで
支持者を獲得していくという方法があります。
例えば、
「本当にサラリーマンは仕事を辞めて、起業をするべきなのか?」
実際、本当の所はこうとしか言いようがないはずです。
会社を辞めるべきかは、その人間による。
それこそ、100人いれば100通り。
いくらでも選択肢というのは考えられるのですが、
そんな真実を誰も望んでいません(汗)
本の表現を借りると、人は、
「一貫して偏った間違った物語」に
説得力と魅力を感じる傾向にある。
要は、
「人間は、バランスの取れた総合的な正しい判断は説得力がなく、
退屈で面白くないと感じる」
ということが言えます。
そのため、誤っていたとしても
シンプルで分かりやすく断言する論調に
人は惹かれやすくなっていると言えます。
身も蓋もない話ですが、
錯覚資産を手に入れたければ、答えがでないことを言い切り、断言するようにする!
そういった意識が必要になると思われます。
人心掌握のためのスピーチ術については、過去記事でも触れております。
錯覚資産の運用方法!ふろむだ氏の『勘違いさせる力』を読んだので、ポイントまとめてみる
ということで今回の記事はここまでとなります。
記事のポイントはこちら
- 錯覚資産とは思考の錯覚(認知バイアス)の一種
- 錯覚資産を手に入れたなら、更に大きくする努力をすべし
- ハロー効果の力は絶大(負の方向にも働く)
- バランスの取れた論調では人は動かせない
その他にも、この本には
- 錯覚資産の手に入れ方(まずは小さく賭ける)
- 実力至上主義の問題点
- チャレンジの回数を増やすことの本当の意味
- 錯覚資産を雪だるま式に増やしていく方法
などが記載されてます。
僕の率直な感想は、
この本自体が、錯覚資産によって成立している故に妙な説得力がある
と感じさせられる書籍というイメージ。
面白いし、凄く参考になるのは間違いないかなと。
けれど、
錯覚手段を使う手段は、選択肢の中の一つに過ぎないという
意見が僕の本音となります。
「人が錯覚する習性を、意図的に味方にするためのスキルを
必ず身につけるべきなのか?」
少し疑問が残るところはあります。
ただ、これだけは言い切れます。
錯覚資産を上手に運用して、
実力以上のリターンを得ている人間は山ほど存在する!
そういった人間を理解する上でも、
是非オススメできる一冊だと思います。
「錯覚資産」という言葉を更に詳しく知りたい方は、
ぜひ一読してみてはいかがでしょうか?
ではでは。 また更新いたします。
そんじゃ、またね!
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