タクミの帰宅塾

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【囚人のジレンマ】信頼と裏切りのゲーム理論。やられたら、やり返すの真実!

どうもこんにちわ。

タクミです。

 

 

あなたは、目の前の人間が裏切った時、

どういう反応をするでしょうか?

 

 

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(ダリアの花言葉 : 華麗・優雅・感謝 そして裏切り) 

 

  • 見て見ぬフリをする

  • すぐに距離を置き、絶縁する

  • はたまたやり返す?

 

ある条件下においては、

やり返すことは、あなたの身を守る結果に繋がるかもしれません。

 

今日は、こんな本を取り上げてみようと思います。

(ちなみに著者のエリック・バーカー氏はブロガーらしいです)

 

 

 

 

正直、綺麗なことを書いてポジティブにまとめた方が

記事としての反応は良いんだろうけど・・・

 

 

みんな同じようなことばかり書いてても面白くない。

 

 

色々思うところもあり、

書きたいことを書いていくスタイルを貫く当ブログ。

 

では参ります。

 


 

 


やられたらやり返す!信頼と裏切りのゲーム理論とは?

 

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囚人のジレンマ

信頼の問題を議論する際に、

よく取り上げられる「囚人のジレンマ」というゲーム理論があります。

 

あなたと友人が、銀行強盗をして捕まったと仮定します。

 

警察は、あなたと友人を別々の部屋で尋問を始めます。

(隔離されているので、友人と相談等はできない設定)

 

そして警察は、下記のような取引を、あなたに持ちかけます。

 

  • 友人が強盗の首謀者であり、あなたに対して不利な証言をしなければ
    友人は懲役5年の刑で、あなたは釈放される。
     
  • あなたが友人に不利な証言をせず、友人があなたに対し不利な証言をすれば
    あなたは懲役5年の刑となる。

  • 双方がたがいに不利な証言をすれば、二人とも3年の刑となる。
     
  • 双方が証言を拒否すれば、二人とも1年の刑になる。

 

さて、あなたならどうするでしょうか?

 

 

友人はどこまで信頼できる人間なのか?

 

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友人が確実に信頼できる人間であれば

迷わず黙秘を通して、双方1年の刑が妥当な気がしますよね?

 

ただ、具体的にイメージしてみてください。

 

「本当に、友人があなたを裏切る可能性はないのでしょうか?」

 

警察も仕事ですから、厳しい追求を双方に行うでしょう。

 

友人が裏切って、あなたが黙秘した場合は、

あなたが事件の首謀者となり、懲役5年となります。

 

答えはいくつかあるでしょうが、

確率論から導き出される合理的は判断はこうなるとのこと。

 

「双方が証言をし、二人とも懲役3年の実刑判決」

 

倫理的な問題を抜きにすれば、友人が黙秘した場合、

あなたは無罪釈放となることも含めれば、ある種合理的な判断。

 

では、もう少し複雑なパターンも考えてみましょう。

 

囚人のジレンマを20回繰り返した結末とは?

 

長期的な視点や勝敗を視野に入れた上での、囚人のジレンマ

最も合理的な判断とは、一体どうなるのでしょうか?

 

政治学者ロバート・アクセルロッドは、

「様々なゲーム戦略」を募集した上で、

 

どれが一番優秀なゲーム戦略なのか決定すべく、

コンピューター・プログラムによる総当たり戦コンテストを実施。

 

ゲーム戦略の一例としては、

 

どんなにひどい目に遭わされても、

相手に協調する姿勢を貫く戦略。

(ある意味、人間の性善説に期待する方法)

 

一方、真逆だったのが

 

どのゲームにおていも、必ず相手を裏切る

「オールD戦略(悪人戦略)」

 

その他のプログラムは、

今挙げた2種のプログラムの間の

どこかしらに位置するような戦略を用意。

 

(大半が協力的で、時たま裏切るだったり、

相手の様子を伺って裏切り、

相手が報復を開始したら協力的に転じるもの等々)

 

さて、各戦略が最終的に獲得した利得の合計を競った結果、

どのゲーム戦略が優勝したでしょうか?

 

これは思いの外、

単純明快な戦略が優勝を果たしました。

 

ひたすら協力的?はたまた裏切りの連続?

 

優勝したのは、

いわゆる

 

「しっぺ返し」

 

やられたらやり返すことをプログラムした、

たった2行のコードから成立する戦略だったとのこと。

 

内容は単純。

 

囚人のジレンマの初回ラウンドでは、相手に協力をして、

その後は、前回のラウンドで相手がとった行動をおうむ返ししていく戦略。

 

前回相手が協力したなら協力する。

裏切ったなら、報復する。

 

なぜ優勝できるほど、

「しっぺ返し」は効果的に働いたのでしょうか?

 

ギバーとテイカという視点から解説していきます。

 


悪は善よりも強いというのは、果たして真実なのか?

 

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ギバーとテイカーの有利不利について

 

【ギバー】

相手に協力的で、受け取るもの以上に

相手に与えようとする者

 

【テイカー】

相手に非協力的で、

自分がいかに多くのものを

受け取れるかを考える者

 

先ほどのコンテストの主催者、

アクセルロッドは「しっぺ返し」が最強であった重要な理由を

下記のようにまとめています。

 

初めのうちは、確かにギバーはテイカーに搾取され

踏みつけられるというのは事実。

 

しかし、長期的な視点で考えると、

裏切りがちな悪者、イカーは次第に利益を得られなくなってくる

 

一方、相手の出方によって

差し出す姿勢を柔軟に変えることで、

 

相手がギバーだった場合、相乗効果が発生し、

大きな利益が得られるようになる。

(相手が毎回協調する選択を選んだ場合)

 

そして、さらに複雑なプログラムを各種携えて、

第2回目のコンテストを実施

 

結果、またしても「しっぺ返し」が優勝

 

プログラムは、相手を出し抜こうとする

「捕食者プログラム」に対抗するため、

邪悪な要素を補強したのでしょうか?

 

答えはNO

 

むしろ、更に善の要素を補強し、

「寛容なしっぺ返し」

を実現したプログラムが、前回にも増して優勢な状態で優勝。

 

寛容なしっぺ返しとは、

相手がたまに裏切ったとしても、

許し、協力的な姿勢を示すプログラムのこと。

 

寛容なしっぺ返しは、

オールD(悪人戦略)に対してだけは

失点はやや増えたものの、

 

総合的には、莫大な利得を得られたという結果に。

 

では最後に、この結果は実社会で応用が可能か考えてみましょう。

 


しっぺ返しは、実社会でも有効に働くのか?

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前提条件から考えるしっぺ返し

 

オールD(悪人戦略)は前提条件として、

相手が学習しない場合のみ有効に働く戦略と考えられます。

 

要は、ラウンドを重ねても、同様の展開になると

仮定した場合のみ有効だと言えます。

 

ところが実際には、

「しっぺ返し」プログラムが存在したことで、

裏切りの行為が罰せられるルールが誕生したことになります。

 

実社会の人間関係で考えてみましょう。

 

実社会においては、評判というのは付いて回ってきます。

 

裏切られた人は、その事実を決して忘れません。

 

長期的な信頼関係よりも、短期的な利益に走った人間

本当に賢いと言えるのでしょうか?

 

また、詐欺師の思考はゼロサムゲーム的な発想を

することが多いものです。

 

ゼロ・サム

 

一方の利益が、他方の損失になること。

投資の世界では、この考え方は一般的

 

ただ、実際の社会では双方が協力的な姿勢を

持つ方が、はるかに有益でコストもかからない。(ことが多い)

 

ゼロ・サム思考とオレンジによる実験

 

ビジネススクールでよく取り上げられる実験を紹介します。

 

学生を二つのグループに分けて、

机の上の山積みのオレンジをどう分け合うのか考えさせます。

 

前提として、どちらのグループにも相手方の知らない

詳細情報を与えておきます。

 

すると、囚人のジレンマ同様、ゼロ・サム思考の学生は、

相手がオレンジを多く手に入れると、自分の取り分は減ると考えます。

 

しかし、すぐに与えられた詳細情報を

確認すれば、それが誤ちだと気づけるはずです。

 

情報にはそれぞれ、

 

「(片方のグループは)オレンジの実のみ要する」

 

「(もう片方のグループは)オレンジの皮のみ要する」 

 

そう。まずはルールを確認し、

話し合えばそれで済む問題だったのです。

 

しかし、情報(ルール)を確認する、又は共有する前に

短期的な利益を求める人間は、多くこの世に存在します。

 

しっぺ返し理論からは、

次の4つの教訓を学べます。

 

① 相手を妬まない

 

実社会は、必ずしもゼロ・サムではない事実を再確認しておきましょう。

誰かが勝つからと言って、あなたの負けが確定するわけではないのです。

 

ちなみに、毎回のゲームでは、

 

しっぺ返し戦略が相手の得点を

上回ることはなかったとのこと。」

 

しかし、最終的には多くの回でコンスタントに利得を稼いだ

しっぺ返しが総合で上回るという結果。

 

他のプレイヤーを打ち負かすのではなく、

双方が良い行いをできるよう引き出したことが勝因であると言えます。

 

他人と比較をせずに、

自分が胸を張れるような行動を継続できるかが鍵と言えます。 

 

② 自分から先に裏切らない

 

全ての大勝利者は、親切な行動を心がけ、

全ての敗者は自分から裏切る。

 

そして、待つだけではなく、自分から相手に親切な行為を

することでチャンスは巡ってきます。

 

③ 協調であれ、裏切りであれ、そっくり相手に返す

 

もし誰かに裏切られたら、犠牲者のままでいないことが大事です。

 

犠牲者は同情を集めることはできても、

最終的な結果の改善には繋がりません。

 

④ 策を弄さない

 

ズル賢く、利己的な動きは相手に不信感を抱かせます。

次のようなシンプルなルールを心がけましょう。

 

「そちらが協力するなら、こちらも協力する」

 

「そちらが裏切るなら、こちらも裏切る」

 

以上の4つの教訓は必ず実社会で役立つものと言えるでしょう。

 


信頼と裏切りのゲーム理論。やられたら、やり返すの真実! まとめ

 

今回の内容を取り上げたのは、SNSをいじりながら

こんなことを考えてたからです。

 

 

胡散臭いポジティブな内容ほど共感されることが多い(汗)

 

 

経験則で言えば、綺麗ごとしか言わない人間は、

平気で人を裏切ることができる

 

とも感じております。

 

人を扇動する方向の情報拡散は、

短期的戦略なら確かに有利だと思うのですが、

 

個人的には、長期的な継続は難しいと感じております。

 

読んだ本の内容が、自分の感じていた疑問とマッチングしたので

今回紹介させて頂きました。

 

紹介した本は、結構読み応えがある内容が

まだ沢山あるので機会を見つけて、まとめていきたいと思います。

 

 

また更新します。

 

そんじゃ、またね!

 

こんな過去記事もオススメです。

www.takumiate.com

 

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