タクミの帰宅塾

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【読書・漫画】萩尾望都先生『ポーの一族』が面白い!あらすじや時代背景、読むべき理由を書いてみる。

どうもこんにちわ。

 

タクミです。

 

今日は、こんな懐かしい漫画を読んでみました。

 

 

 

萩尾望都(はぎお もと) 『ポーの一族

 

1970年代の漫画という事で、恥ずかしながら初めて読んだ次第

・・・ですが、これが滅法面白い。

 

少女漫画の枠ですが、男性の自分でも全く問題なく読めました。

 

簡単なあらすじ、登場人物、時代背景や見所など

紹介していきます。

 

(極力ネタバレは避けてますが、

第一話を読めば分かる程度の内容には触れております)

 

では参ります。

 

 


 

 


ポーの一族』とはこんなテイストの作品

 

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まず簡単なあらすじを紹介してみる

 

作品の第一話は、主人公の少年エドガーと、その家族が

自らの故郷に別れを告げ、

1800年代のヨーロッパ貴族文化の色濃い街へ引っ越すところからスタートする。

 

新しい街で、エドガーは馬に乗った地元の名家の子息、

アランと偶然出会い、その毅然とした態度に興味を覚える。

 

二人は衝突を繰り返すも、徐々に距離が縮まっていき、

アランはエドガーに対し尊敬とも友情とも取れる感情を抱くようになっていく。

 

その一方で、

エドガーには絶対に他人には知られてはいけない秘密があった・・・。

 

序盤は話が見えてこないのには理由がある

 

まず読み始めると、

序盤における家族間の会話が断片的で、話がよく見えてこない。

 

文庫版の帯書きにはこう記してある。

 

「赤いバラの咲く村にバンパネラの一族がいた」

 

バンパネラ?水曜日のなんたらと関係あるのか?

 

ネタでも何でもなく、恥ずかしながら、

自分の語彙のレベルがそんな程度しかなく、

帯書きの謎の言葉に対して、さほど興味もなく読み進めていった。

 

しかし、読み進めている内に衝撃的な事実が発覚した。

 

「主人公一家が人間じゃなかった!」

 

そう、主人公一家は少女コミックにありがちな

容姿端麗に描かれていたため、いわゆるリア充家庭という先入観を

持っていたが、どうやら違うらしい。

 

ここで頭が混乱し始める。

 

そして、第1話を無事読み終わり、第2話を読んだのだが、

話が続いているようで、全く違う話にも読める。

 

再び頭が混乱。

 

そう、『ポーの一族』を十分楽しむためには、

まず次の二つのポイントを理解しておかないと

頭が混乱する羽目になります。

 

ポーの一族』の魅力① そもそも主人公一家が人間じゃなかった問題

 

 

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僕は勝手に、貴族たちの権力争いとラブロマンスという、

いわゆるロミオ&ジュリエットの世界観を想像していただけに 

この設定は斬新で裏切られた感がありました。

 

作者の萩尾先生は、この漫画のテーマを

 

「永遠に子供でいる子供」

 

と決めて描いていたようで、そこを理解してから読むと

すんなり主人公のエドガーと家族との会話の

ちぐはぐ感が頭に入ってくる。

 

この漫画の肝は、主人公エドガー、そして愛する妹のメリーベル

永遠に子供のままでいるという事実。

 

そしてエドガーが知り合った、少年アランが、

エドガーの秘密に触れてしまうことで物語が大きく転換点を迎える。

 

まずはこの

エドガー達は、そもそも人間ではない」

は理解しておくべきポイントの一つだと思います。

 

(まあ検索すれば即分かってしまうので

隠すことなのか悩んだけど、一応伏せたままにします 笑)

  

ポーの一族』の魅力②  コミック掲載時の順番が時系列になっていない

 

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「コミックの掲載順が時系列じゃなかった」

 

というのも、主人公のエドガーは永遠に子供のままという

重い現実を背負った少年。

 

・・・ということは、話ごとに背景の年代が

微妙に異なってくるのも、この作品の特徴。

 

(舞台は、基本的にはヨーロッパで、

イギリス・ドイツ・ベルギー・フランスなどを転々としている)

 

加えてエドガーは子供のままなので、第1話を基準に考えると

過去なのか未来なのか判断しづらい側面がある。

 

第2話を読んで、どこか

別個の話にも感じたのは、これが原因。

 

これに関しては、それぞれ独立したストーリを読んで

頭の中で後々繋がってくるのが、この漫画の醍醐味だと好意的に受け取りました。

 

後々、伏線が繋がってくるという意味で言うと、

 

ジャンプコミックでいう所の

ジョジョの奇妙な冒険や、

 

手塚治虫先生の

火の鳥

とか好きな人は、是非読んで欲しい漫画かなと思います。

 


1970年代の漫画なのに、未だに評価がダントツに高い件

 

記事を書くに当たって、色々調べてたら

この漫画、非常に熱狂的ファンが多いらしく

 

かの宝塚歌劇団にて上映項目の一つとして選ばれているほど。

一応リンク貼っておきます。

花組公演 『ポーの一族』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

そして漫画としては最近で言うと連載終了40年を迎えたにも関わらず

新しいシリーズ続編も存在しているとのこと。

 

それがこの作品。

 

 

 ポーの一族 〜春の夢〜』

 

連載当時読んでたけれど、続編の存在は知らなかったという方は

是非、当時の懐かしさも感じつつ読んでもらえれば

とても有意義な時間になると思います。

 


萩尾望都先生『ポーの一族』 オススメ・イマイチポイントまとめ

ポーの一族のオススメポイントなど簡潔にまとめると

こんな感じです。

 

  • 主人公のキャラ設定が秀逸で引き込まれる

  • 悲しいストーリーが心に刺さる

  • 話の伏線が繋がってくると更に面白い

  • 全14話、春の夢を含めても16話なので財布に優しい

  • 展開が読めず夢中になれる

 

 

  • 画が、少女コミック風なので男性は好き嫌いが分かれる

  • 分かりやすく読み終わりたいといった方には不向き

  • 1話1話の内容が深いのでイッキ読みしづらい 

 

時系列順になっていないのが魅力である反面、

頭が混乱するのも事実な作品。

 

「漫画で頭が混乱するのは、何としても避けたい!」

 

という方は、このサイトを参考に時系列を理解してから

読むのもオススメ。

 

初めて「ポーの一族」を読む人にオススメのわかりやすい読み方 | みやの宝箱

 

とまあ、こんな色々な読み方を提案できるほど

深い内容の漫画なので、

 

「男性・女性問わず、一度は読むべき漫画である」

 

と言い切れる作品かと思います。

 

個人的に、花より男子以来の少女漫画でしたが

充実した時間が過ごせました。

 

また機会があれば触れていきたい名作。

 

では今回はここまで。

 

そんじゃ、またね!

 

 

 

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