タクミの帰宅塾

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『ジョジョの奇妙な冒険』の生みの親 『荒木飛呂彦の漫画術』を読んでみたので、紹介してみる。

どうもこんにちは。

タクミです。

 

本日は、こんな本をピックアップしてみました。

 

 【荒木飛呂彦の漫画術】

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで有名な荒木先生。

読めば読むほど、夢中にさせられるストーリー展開は圧巻。

 

 

 

代表作『ジョジョの奇妙な冒険は、

第1部が1987年から連載開始。

(現在第8部まで継続中)

 

かれこれ30年以上の超長期連載物

著書を読んでみると、やはり続けるためのセオリーとも

呼べる内容も確認。

 

 

長期連載をしている天才漫画家から、いろいろ学んでみよう! 

 

 

では早速参ります。

 

 


 

 


実は異色ではなく、王道漫画 ジョジョの奇妙な冒険の魅力

 

ジャンプ黄金期

 

ジョジョの奇妙な冒険が当時連載開始した時、

 

掲載元の週刊少年ジャンプ黄金期とも呼べる時代で、

大人気漫画が多く掲載されてました。

 

例えば、当時16歳で衝撃的なデビューを果たした

ゆでたまご先生の『キン肉マン

 

 

 

はたまた、こちらも19歳と言う若さでデビューした

高橋 陽一先生の『キャプテン翼

 

 

荒木先生をして、天才と言わしめる

鳥山 明先生の『ドラゴンボール

 

 

確かに、しっかり読んでいない人でも、

おそらくパッと内容が浮かぶであろう、これらの作品に比べると

ジョジョ』シリーズは、分かりづらいという側面は否めません。

 

が、ただの「異色作」が、第一線で人気を保ちながら

30年の継続は不可能。

 

一見分かりづらそうな内容にも、

しっかり人気がでて続けられるルールが存在します。

 

例えばこのルール。

 

プラスとマイナスの法則

 

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漫画のストーリーにおいて、必要な考えの中の一つに

プラスとマイナスの法則があると荒木先生は説明してくれてます。

 

感情という指標で、プラスマイナスのゼロ点から

主人公の気持ちが上がっているのか、下がっているのかで

ストーリーを作っていく考え方。

 

特に(少年)漫画では、

プラス・プラス・プラスの怒涛の主人公の成長

ヒットの鍵であるとのこと。

 

よくある、スポーツ漫画のトーナメント戦方式などは

非常に分かりやすく、

 

主人公の成長に合わせて、相手も強くなっていき

それを乗り越えるために、さらに主人公が成長していくパターン。

 

実は、ジョジョの奇妙な冒険でも、このルールは守られており、

 

・ 回数を重ねることに敵の黒幕に近づいていく(プラス)

 

・ 主人公達が新たなスキル等を身につけ強くなっていく(プラス)

 

・ 例え仲間が犠牲になったとしても、敵に立ち向かう(プラス)


・ しっかり敵もスケールアップしてテンションアップ(プラス)

 

一時的にマイナスになったとしても、

主人公(はたまた敵役)は常にプラスであるべき

 

人は人の成長に共感し、

応援したくなるというのは、普遍的な心理なのかもしれません。

 

(これはあくまでも、王道ルールというくくりであり、

計算されたマイナスの連続が、結果プラスに転じる高等テクニック

もちろん存在しますのであしからず)

 

漫画の4大要素の中でも、特に重要なのはキャラクター

 

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荒木先生が言う、漫画の4大要素とは、

重要な順序で挙げていくと、次の通り。

 

① キャラクター

 

② ストーリー

 

③ 世界観

 

④ テーマ

 

これらは、それぞれ相互作用する要素なので、

一つだけ突出しているだけでは長期的な継続は

難しいという前提はあるにしろ、

 

やはりキャラクターの個性がしっかりしているのは

最重要ポイント。

 

キャラクターの個性が突出して、魅力的な存在であれば、

他の要素も決まってくることもあるそう。

 

例えば、この漫画。

 

 

 

こち亀両さん

 

「警察官であるにも関わらず、

破天荒な行動を繰り返すが、実は人情味溢れて優しい。」

 

「お金にがめつい所もあるけど、特定の女性にはモテる。」

 

活字で表現するだけでも、十分魅力的に感じますよね?

 

この両さんというキャラクターに合わせて、

毎回のストーリー・世界観・そしてテーマが上手く絡み合い

ギネス級の超長期連載漫画になったと言っても過言ではないかと。

 

 

荒木先生も、キャラの描写には特に力を入れており、

キチンとキャラクター毎の身上調査書を作って

各個性を把握しているとのこと。

 

例えば、このシーン。

 

 (出典:荒木飛呂彦の漫画術より拝借)

 

空条承太郎

 

・年齢17歳

・身長195cm

・父親はジャズミュージシャン

・母親はイギリス系アメリカ人

 

 

こういった具合に身長などはもちろんのこと、

体重・血液型・両親等の家族設定・趣味・尊敬する人・トラブル関係など

約60個の項目で、キャラの肉付けをしていくらしいです。

(特に短編ではなく、連載前提の際は強い個性のキャラが必要)

 

 

・・・プロ根性凄すぎ

 

 

普段漫画は読む専門の自分は、

いかに漫画家という存在を理解していなかったか反省するレベル(笑)

 

こういった、魅力的なキャラクター作りという

超基本的な部分が、突出しているのも

ある意味、ジョジョが王道漫画であるという理由となります。

 


卑怯者は読者の共感を呼ばないので、主人公には向かない

 

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これは、あくまでも原則論ですが、

やはり卑怯者の主人公は、読者受けという意味では

難しいのが現状とのこと。

 

卑怯というよりは、卑劣という表現で考えると

共感を呼びづらいのが理解頂けるかなと。

 

卑怯・卑劣の類は、主人公を引き立たせるための

悪役として描くことで、その魅力を発揮できます。

 

ジョジョシリーズも、漫画界屈指の魅力的な悪役ぞろい。

 

 

ディオ・ブランドー(第3部 スターダストクルセイダースより)】

 

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(出典:DIOとは (ディオとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

一種のコントラストを意識することは、

漫画だけでなく、各表現物でも重要なポイントと言えるのかなと。

 

そして、その悪役に立ち向かうための「勇気」の存在。

勇気は最も、読者に共感されやすい感情であるとの説明あり。

 

勇気を示すことで、応援してくれるファンを獲得する重要性は、

決して漫画だけのルールではないと感じます。

 


絵が全てを表現する 漫画家にとっての絵は必殺技 

 

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絵の上手さよりも、重要な要素

 

絵が描ける人は、すごく羨ましいなと個人的には思います。

それのある種、最高峰の職種の一つが漫画家かなと。

 

面白いと思ったのが

 

「絵が上手くても、必ずしも漫画がヒットするわけではない」

 

という漫画界の事実。

 

では何が重要かと言うと、

 

「上手であろうが、下手であろうが誰の絵なのかすぐに分かること」

 

荒木先生曰く、ヒットする漫画の絵は、個性的で

誰の作品かすぐに判断できることが必要とのこと。

 

(・・・とは言っても、やはり絵の基本的な

デッサン等は学習すべきとも書いてありますが。)

 

その中でも、ドラゴンボール鳥山明先生は

ずば抜けて絵が上手いと荒木先生が大絶賛。

  

鳥山先生の絵が凄い理由

 

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鳥山先生の絵の凄さが特に際立つのが、

似顔絵であると荒木先生。

 

似顔絵は普通、リアルに寄せるか、もしくはデフォルメされるかの

二種類なのですが、鳥山先生の似顔絵は

 

・ キチンと似ている

 

・ 鳥山先生の絵になっている

 

この二つを成立させるのは、もはや奇跡的な融合と大絶賛。

 

あと一人、荒木先生が絵が上手いと言及している

漫画家を挙げてみます。

 

 

AKIRA』 大友克洋先生

 

・・・とりあげておいてアレですが、

実は僕、AKIRAを読んだことがなくてですね。

 

 

そんなんで、よく漫画ネタ書けるな!

 

 

と言われたらそれまでですが、周りから勧められすぎて

手が伸びないというか、タイミングを逸したというか。

 

すみませんと平謝りしておきます。

大人買いでもして、休日にでも読み更けてみようかな)

 


ジョジョの奇妙な冒険の生みの親 『荒木飛呂彦の漫画術』を読んでみた まとめ

 

とまあ、自由気ままに記事を仕上げてみました。

 

タイトル通り、かなりガチな漫画論なので

読み応えはバッチリ。

  

プロとしての仕事、

いわゆるプロ論としても読めて、面白かったです。

 

ちなみに、漫画家として軌道に乗ってくると

生じる問題が、

 

膨大な時間と体力問題

 

数々の取材、締め切りに追われての投稿・・・。

 

最も基本的でかつ、重要なことは

 

一定のリズムで漫画を仕上げ、締め切りを守ること。

 

安定した生活基盤があってこそ、

長期的に活躍できるということに他ならないのかなと。

 

また、この本は、一つの地図として使って欲しいというのが

荒木先生の願いのようです。

 

要は、そのまま真似るのではなく、

漫画界が更に発展するような使い方をしてくれれば本望とのこと。

 

先人たちを真似るのも重要だけど、

オリジナリティも確立していかないと、そのジャンルの衰退を招く。

 (ブログも同じことが言えるのかもしれないですよね。)

 

・・・と言っても、自分はまだ駆け出しの身ですが。

ボチボチ頑張っていこうと思っております。

 

 

今後も志は高く持って、記事を更新していきます。

 

 

そんじゃまたね!

 

 

 

 

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