どうもこんにちわ。
タクミです。
最近、自律神経や、季節の変わり目の体調不良について
色々調べていたのですが、
とにかくオススメとして出てくるのが
「漢方薬」
ただ、正直に言うと漢方薬って種類が多い気がして
なかなか手を出しづらいですよね・・・。
(漢字の商品名が頭に残りづらい気がする)
率直な意見として、
ややこしい!(気がする)
そこで本日は、
「素人でも分かる漢方入門その1」
ということで、できる限り最短で
漢方の概要を説明した上で
漢方入門のとっかかりとして
『寒熱理論』
とやらを説明しながら、記事を書きたいと思います。
(自分の手応え次第ではシリーズ化しようと考えてます)
寒熱理論は、腸内環境の改善にも使える考え方ということで
具体例をあげながら説明していきます。
ちなみに、参考にした書籍はこれ。
この本は、患者の受診結果を基に、
「どうやって薬の服薬指導をするべきなのか」
を簡潔にまとめてある本で、漢方の考え方の入門編として
分かりやすかったので、このブログでも取り扱っていきます。
今回の記事の狙いはズバリ、
「便秘・下痢対策として販売されている
市販漢方薬の正しい効果を理解した上で、
自分自身で取捨選択できるようにすること」
では早速参ります。
- そもそも漢方薬って何なの?
- 寒熱理論について説明してみる
- 患部が熱を持っているのか、冷えているのかを判断してみる
- 腸で考えると、寒熱理論は分かりやすい
- 参考までに温める(熱)・冷やす(寒)の代表的な生薬を挙げてみる
- 下痢・便秘に効く漢方薬を寒熱理論に基づき分類してみた
- 漢方入門その1 下痢・便秘に効く漢方薬への理解を深めてみる まとめ
そもそも漢方薬って何なの?
これは、他サイトが凄く分かりやすかったので
そのまま紹介。
漢方薬は、自然界にある植物や鉱物などの生薬を、
原則として複数組み合わせて作られた薬です。何千年という長い年月をかけておこなわれた治療の経験によって、
どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか、また有害な事象がないかなどが確かめられ、
漢方処方として体系化されました。(中略)
病院で処方される漢方薬の多くは、健康保険が適用される「医療用漢方製剤」で、148処方が厚生労働省に承認されています(2015年2月現在)。
要は、生薬(しょうやく)とは薬草のことであり、
生薬を組み合わせた薬が漢方薬。
中国から5世紀〜6世紀頃、日本に伝わり、
中国独自の医学としてしばらく治療が続けられたが、
室町時代を境に、日本独自の色が強くなっていき、
現在、一般的に漢方と呼ばれる分野が確立されたそうです。
「中国生まれの日本育ち」
が、現在の漢方の姿と考えて差し支えないかと。
そして、自然の恵みから生まれた考えだけあり、
本格的な勉強は、
・陰陽五行説(漢方哲学)
・八網理論
などと難しいことを学んでいくのがセオリーらしいのですが・・・。
「最初からハイレベルなことを学ぶと挫折する」
のが目に見えているので、自分のレベルに合わせた
情報発信を心がけようかなと。(笑)
寒熱理論について説明してみる
では、本題の寒熱理論(かんねつりろん)について。
漢方では、よく
熱を持っている
だったり、
冷えている
とう言葉が出てきますが、
一般の言葉の定義と重なる所と
異なる部分があります。
例えば熱という言葉で、一般的に想像されるのは
- 体温が高い
- 発熱
- ほてり
- のぼせ
などの言葉だと思われますが、
漢方ではそれ以外にも、
- 炎症
- 活動的(活発)
- 乾燥
などといった意味も含まれます。
【 使用例 】
ボールが肩に当たり、炎症を起こしてしまった
→肩に熱を持っている
一方、冷えという言葉も同様で、
体温が低い・冷え症などは共通した意味となりますが、
漢方ではその他にも、
- 活動的でない
- 潤い
などといった意味も含まれます。
使用例最近胃の動きが活発ではなく、食欲不振を感じる
→胃が冷えている状態
そして、理想的なバランスというと、
寒熱どちらかに偏っていない状態
が理想的と言えます。
患部が熱を持っているのか、冷えているのかを判断してみる
寒熱どちらの状態に偏っているために、異常をきたしているのか
判断をすることが基本となります。
考え方の一例として、
自分が過去にぎっくり腰を患った時の話をしてみます。
(受けた治療は漢方ではないのですが、考え方の一例として 笑)
僕が行った整体院では、こういう説明がありました。
「あなたの普段の姿勢の悪さから、腰に常に負担がかかっており、
炎症化して激痛を感じている状態なので、まずはアイシングをします。」
キーワードは炎症。
先程出てきましたよね?
漢方の言葉で言うところの、
腰に熱を持っている状態
熱を持っている状態(炎症)には、
まず冷やすことが、定番の対処。
アイシングで冷やしてもらいながら
マッサージをしてもらい、その日の施術は完了。
その後は、患部を温めるのは極力避けて、
(お風呂に長く浸からないなどに気をつけながら)
アイシングとヨガの療法などを取り入れ、見事に完治。
ただしこれは、あくまでも僕の症状が炎症が原因だったことが
分かっていての対処となります。
腰痛でも冷えが原因である場合は
温める場合もあるので、注意が必要です。
(寒熱理論の考え方の一例として考えてもらえればと)
では温める場合は、どんな症状が考えられるか?
考えていきましょう。
腸で考えると、寒熱理論は分かりやすい
本に載っていた具体例を紹介しつつ考えてみましょう。
【服薬指導例】
内科受診の40歳女性便秘で悩んでいる
受診結果は便が乾燥し、硬くなってしまったこと
による便秘症状とのこと。
乾燥 = 熱
すなわち、
「腸に熱が溜まってしまっているので、
冷やす薬が必要な状態と判断」
そこで、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
という腸を冷やす生薬(しょうやく)を処方されたパターン。
冷えるとお腹が緩くなり、便が出やすい状態となります。
患者に寒熱理論を用いた上での、
具体的な投薬指導は下記の通り。
「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は、
お腹の余分な熱を冷やすことで便を出しやすくする薬となります。」
「ただし、お腹が冷えすぎると下痢になる場合や、
逆に腸の動きが悪くなり、
便秘になることもあるので注意して下さい。」
寒熱理論でもって、腸が寒熱どちらかに偏っているために
症状が起きているのかを判断可能(なケース)があるという一例です。
逆に腸の動きが悪く、便秘状態と判断した場合は、
腸が冷えている状態
なので、
腸を温める漢方薬が処方されることになるということです。
参考までに温める(熱)・冷やす(寒)の代表的な生薬を挙げてみる
生薬を組み合わせた物が漢方薬と呼ばれる
冒頭でも簡潔に説明しましたが、
生薬と漢方薬について、もう少し説明してみます。
生薬とは、薬草を含めた薬となりうる食品のこと。
料理でいうところの素材といった考え方。
生薬を組み合わせて、薬としての効果が認められた物が
漢方薬と呼ばれるものとなる。
先程の、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は、
「生薬である大黄と甘草を組み合わせて、
腸を冷やす効果でもって便秘対策等に用いられる漢方薬。」
といった説明となりますね。
温める生薬
熱の効果のある生薬は下記の通り
- 桂枝、桂皮(けいし、けいひ)
- 附子(ぶし)
- 人参(にんじん)
- 乾姜(かんきょう)
- 山椒(さんしょう)
- 呉茱萸(ごしゅゆ)
- 麻黄(まおう)
冷やす生薬
寒の効果のある生薬は下記の通り
- 黄芩(おうごん)
- 黄連(おうれん)
- 黄柏(おうぱく)
- 山梔子(さんしし)
- 石膏(せっこう)
- 大黄(だいおう)
- 竜骨(りゅうこつ)
- 知母(ちも)
寒熱に基づいた、生薬を各種分類した上で、
主な漢方薬を紹介していきます。
下痢・便秘に効く漢方薬を寒熱理論に基づき分類してみた
腸を温める(熱)漢方薬を2つピックアップ
【 人参湯 】(にんじんとう)
腸を温める効果のある人参を配合した漢方。
体が冷えやすく、胃腸が弱い人の諸症状に使われる。
特定の病気でなくても、胃腸の働きが不調だったり、
食欲減退、手術後の体力低下時などに処方される。
下記の症状に効果がある
- 下痢
- 嘔吐
- 胃の痛み
- 腰痛
- 胃炎(急性・慢性)
- 食欲減退
他の人参配合の漢方薬を確認したい方はこちら
【 桂枝加芍薬湯エキス顆粒 】
(けいしかしゃくやくとう)
こちらも温める効果のある、桂枝(桂皮)が配合された漢方薬。
過敏性腸症候群によく使われる。
冷えによる下痢や便秘に処方される。
熱効果により、緊張をほぐす効果もある。
下記の症状に効果がある。
- 過敏性腸症候群
- 下痢
- 便秘
- 腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)
他の桂枝(桂皮)配合の漢方薬を確認したい方はこちら
冷やす(寒)漢方薬を2つピックアップ
【 大黄甘草湯 】
(だいおうかんぞうとう)
本文でも出てきた大黄甘草湯。
冷やす効果による便秘の改善が期待できます。
便が乾燥(熱)状態であると判断できる
場合に処方される。
代表的な便秘薬として有名。
- 便秘のみの症状の改善
- 便秘による腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)
- 便秘による皮膚炎
他の大黄配合の漢方薬を確認したい方はこちら
【 ワカ末漢方便秘薬錠 】
大黄甘草湯に、硫酸ナトリウムを加えた
「調胃承気湯」(ちょういじょうきとう)
に基づいた製剤。
便を柔らかくし、便通を良くする。
- 便秘
- 便秘に伴う諸症状
(頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・食欲不振)
他の漢方便秘薬を確認したい方はこちら
漢方入門その1 下痢・便秘に効く漢方薬への理解を深めてみる まとめ
ということで、素人でも分かる漢方入門はここまでとなります。
学ぶ知識が斬新だから面白いけど
・ 漢字の変換
・ リンク先の商品や効果の確認
この二点に膨大な時間がかかる・・・(汗)
無理しない程度に継続していこうかなと。
また更新します。
そんじゃ、またね!
※ブログ管理者タクミは、ツイッターでフォロワーさん募集中です。
相互フォロー歓迎なので、気軽にコメント等いただけたら嬉しいです。
タクミ (@takumijyuku07) | Twitter