タクミの帰宅塾

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【読書・書評】アイデアは分散思考から生まれる?森博嗣先生の「集中力はいらない」を読んで考えてみた。

 

どうもこんにちわ。

タクミです。

 

今日は、こんな本を読んでみたので、感想や共感した部分、

はたまたそれはどうなの?って思ったところも書きたいと思います。

 

集中力はいらない (SB新書)

集中力はいらない (SB新書)

 

 

森博嗣(もり ひろし) 「集中力はいらない」

 

ちなみに、僕は過去記事にて集中している時間は幸福度が高いと考えている内容の

記事を書いたことがあるので、タイトルを見る限り真っ向から対立する考え(笑)

 

その時の記事はこちら

takumino.hatenablog.com

 

だからこそ、今回この本を読んでみて感じたことが色々。

 

参考になる考え方などもあったので、非常に面白く読めました。

では参ります。

 


 

 


集中思考・分散思考という考え方

「集中思考」というのは、読んで文字のごとく、一つの物事に集中している状態。

 

はたまた、森先生が著書で繰り返し使用していた「分散思考」という言葉。

 

これは集中と反対の意味合いで、

一つの物事に囚われずに色々な思考が、頭の中でされている状態とのこと。

 

森氏は、この分散思考を著書内で勧めているスタンスです。

 

非常に分かりやすい一文を、著書より引用して考えてみます。

 

「頭の中には、複数の人間がいるというイメージを僕は持っているのですが、発散とは、彼らが別々の行動をしていることであり、集中とは同じ仕事を協力している状態です。」

 

何となくパソコンのメモリ・CPUの考え方に近い気がします。

この考え方は、森先生が小説家になるまでの経緯を読んで納得。

 

経歴に関しては、ウィキペディアより引用させて頂きます。

 

1957年12月7日、愛知県に生まれる。実家は主に商店など、商業施設の建築設計を請け負う工務店だった。

東海中学校・高等学校を卒業後、名古屋大学工学部建築学科へ進学、同大学大学院の修士課程修了後に三重大学工学部の助手として採用される。その後31歳のときに母校の助教授として採用された

引用元:森博嗣 - Wikipedia

 

この後、名古屋大学から工学博士の称号を取得しているみたいです。

 

文章一筋で書いてきた人ではなく、元々研究職の仕事に就いていたからこその、

発想なのかもしれませんね。

 


「集中力はいらない」という考え方に触れてみる

 

 

f:id:takumino:20180816102857j:image

 

タイトルから勘違いして、集中しなくても物事をアウトプットできる

ような錯覚を抱きがちですが、読んでみて思ったことは

 

「あぁ。やっぱり森氏も小説書く時には集中しているんだ。」

 

という至極当然の感想。(笑)

 

ただ、森氏は10分間で1000文字程度、文章を書くことができると著書内で明言。

 

小説を書く上で、そのスピードは凄いと思う。

(ちなみに、この記事の文字数が約3000文字程度)

 

1時間でかける文字数は約6000文字となるわけですが、1時間継続して

書き続けることは、まあ無いらしいです。

 

集中できる時間は10分程度

これを何回かに分けて書いていくスタイル。

 

・・・個人的には結構衝撃ですね。

 

細切れの時間で本を何回かに分けて読む、とかなら分かりますし、

世の中の大半の読書家はそんな感じだと思うんですけど。

 

文章書く時に、時間を細切れに使えるのは中々。(しかも10分!)

 

確かにその方法であれば、集中力はいらない気がしますね。

 

ただ、この考え方は、そもそもの森氏の小説を書くということの

姿勢に直結してくるので、詳しく書いていきます。

 


小説を書くことは楽しくないという衝撃的事実

 

著書内より、インタビュアーから、仕事の楽しさを聞かれて

森氏が答える部分を引用します。

 

楽しくはありませんね。

できることなら、ずっと工作をして遊んでいたいところですが、

仕事をしないと、なんか家族に申し訳ないというか、

そんな後ろめたさがあるから、嫌々やっているのだと思います。」

 

はっきり楽しくないと答えるあたりは個人的に好感が持てます。(笑)

 

そもそも楽しくないのに加えて、森氏が執筆に使う時間は、

1年で平均すると1日約20分。

 

執筆期間は2週間ほどで、その時は毎日1時間。

トータルで14時間で作品を仕上げる。

 

・・・単純計算すると、約8万文字の作品が書ける結果になります。

まあ、手直しなんかもあるから一概には言えないですけど。

 

小説の1冊当たりの文字数は平均5万〜6万文字らしいので、

確かに2週間で書けちゃいますね。

 

1日あたり6000文字を書いていくのは、合理的な考え方かもしれない。

 

尚、楽しくないというのは習慣化してしまうことの特徴でもある気がします。

 

習慣化については、過去記事に詳しく書いているので、参考にしてみて下さい。

takumino.hatenablog.com

 


発想が必要な時は、分散思考にするべき理由はこれ

 

f:id:takumino:20180816103050j:image

 

森氏曰く、集中思考からは、面白い発想は生まれないとのこと。

 

集中思考は、必要な一つのデータにしかアクセスできない状態

 

もっと関連性の低いデータにもアクセスすることで、普通ではちょっと

思いつかないような解答が出てくるとのこと。

 

なるほど。

これは、真理かもしれない。

 

というのも、僕は普段は集中思考を使って、

記事を書いてますし、

その時間に幸せを感じる人間なのですが、

 

集中している状態だと、

アクセスする情報が限定的になるんですよね。

 

ブログネタとか考える時は、分散思考が役に立つかもしれないですね。

 

分散思考は、リラックスした状態で行うことが多いみたいです。

(逆に、緊張状態は集中ということ)

 

最後に、この本に書いてあったことで面白いと思った部分を引用して、

終わりにしたいと思います。

 

騙される人は、そのときある一点に気持ちが集中してしまい、周りが見えなくなっているからだ。(中略)誰にでもある傾向なので、充分に注意をしたほうが賢明である。

 

世の中の、扇動的な情報に踊らされやすい人は気をつけましょう。

(はい、僕です 笑)(๑•̀д•́๑)キリッ

 


森博嗣先生の「集中力はいらない」を読んで考えてみた まとめ

 

個人的には分散思考なるものは、結構実践的な気がします。

 

ただ、著書内の

「集中は機械が行うものであるから、必要ない。」

という論法は、少し極端だなと感じました(笑)

 

元々、森氏が幼い頃から集中力を求めてくる社会に対して、

馴染めてなかったような経緯も関係しているものと思われます。

 

イデアを出すときは、「分散思考」

 

物事のアウトプットは「集中思考」

 

そんな使い分けができれば理想的なのかなと。

(著書内で難しいという言及もありましたが 汗)

 

少しでも、読んでくれてるあなたの参考になる記事に仕上がっていれば幸いです。

 

また更新していきます。

 

そんじゃ、またね。

 

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森博嗣先生、こんな本も出されております。

読書の価値 (NHK出版新書)

読書の価値 (NHK出版新書)

 

 

今回紹介した本

集中力はいらない (SB新書)

集中力はいらない (SB新書)

 

 

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