どうもこんにちわ。
タクミです。
過去記事の
ナルシスト人格・エロティック人格・強迫型人格に続いて、
この本を基に、最後の人格タイプを取り上げていきたいと思います。
今回は、
「マーケティング人格。」
・ 人が何を欲しているのか、すぐに理解できる。
・ 自分の市場価値が気になる。
・ 他人から認められなければ、何事も意味がない。
・ 人格分析などに興味がある
といった方向けの記事となります。
ナルシストや他の人格の性格傾向、成功・失敗パターンについて、
興味がある方は、過去記事参照してみてください。
※著書内の各人格傾向の考え方は、1931年にフロイトが発表した論文
「リビドー的類型について」に基づいて記載しております。
※「マーケティング人格」に関しては、フロイトが提唱した他3つの人格に対し、
エーリッヒ・フロム氏によって追加された4つ目の人格となります。
では参ります。
- マーケティング人格の特徴はこれ
- マーケティング人格に向いている仕事、向いてない仕事
- マーケティング人格の長所、短所を他の3つの人格と絡めて書いてみる
- マーケティング人格が特に気をつけなくてはならないこと
- 人からの評価が自己評価。「マーケティング人格」について書いてみる。まとめ
マーケティング人格の特徴はこれ
まずは分かりやすく、マーケティング人格の特徴を挙げていきます。
・ 流行、トレンドを押さえることが喜び
・ 自己啓発には興味がないが、流行っているのであれば話の種にする
・ 外見や知性を磨くため、惜しまずお金を使う
・ 変化に対応するのに苦労しない
・ 人脈作りに長けている
・ セールス関係のあらゆる分野で活躍できる
・ 自分というものについて、あまり深く考えない
・ 市場価値こそが、自分の価値だと考える
と、現代的なイメージの言葉が並んでおります。
実はマーケティング人格は、フロイトが提唱した人格には含まれず、
脱工業社会であった1970年代に生まれた、フロイト死去後の概念のため、
「社会からの要求の変化に伴い、新しく提唱された人格」
という部分が、他の人格と比べ、異質な人格と言えると思います。
尚、マーケティング人格を語る上でのキーワードは
「自分に対する市場価値はどの位なのか?」
になります 。
あらゆる行為が相対的で、他人から認められなければ何事も意味がないと考えます。
そのため、他の人格と比べ、自分を売り込むのが非常に上手い傾向があります。
欠点としては、市場価値やトレンドを気にするあまり、
自分の仕事にじっくり向き合うことができず、
人生の指針を失い、自信を失う可能性があります。
長所が発揮できれば、一躍、時代の寵児となりえますが、
短所が強くなると、自分という存在が確立されていないことが裏目に出て、
不安だらけとなり、鬱などの精神病も発症しやすくなります。
マーケティング人格に向いている仕事、向いてない仕事
市場の変化に本能的に対応でき、
人脈を形成することにも長けていることが多いので、
次のような仕事には適性があると言えます。
とにかくマーケティング人格は苦労せずに、時代のニーズに応じることができるので
現代社会では、比較的多いタイプで、万人がある程度のマーケティング要素を
抱えて生きている状態と言えます。
しかしながら、目立った弱点がないことは、そのまま
マーケティング人格の弱点に繋がる可能性があります。
この部分は、また後ほど詳しく書いていきます。
尚、職人気質のような
忍耐等を求められる仕事には、
あまり適正がないと言えるかもしれません。
尚、マーケィング人格も、他の3種類の例に漏れず、
他の人格との兼ね合いで、大きく性格が異なってきます。
そのあたりを詳しく書いていきます。
マーケティング人格の長所、短所を他の3つの人格と絡めて書いてみる
先ず、他の3つの人格について、簡単に触れておきます。
ナルシスト人格
→他人に興味がなく、自分が選んだ道で常軌を逸する努力をする。
→大きな成功を収める場合もある
→孤独で失意のまま、人生を終えることも少なくない。
エロティック人格
→他人を助け、力になりたいと考える。
→温かい性格で、賞賛されやすい。
→人間味に乏しい環境や職場などは苦手。
強迫型人格
→これまでやってきた伝統を重んじる
→ルール重視。物事全般、〜しなければならないと考える。
→努力家傾向(アスリートに多い)
これらに、マーケティング人格を加えた計4つの組み合わせで、
性格傾向が決まってきます。
「良い傾向が多く出た場合は生産的」
「悪い傾向が多く出た場合は非生産的」
と定義して書いていきたいと思います。
CASE1:マーケティング・ナルシストの場合
この人格の組み合わせ自体に、矛盾が生じ、
ナルシスト人格が相手を取り入れるために、マーケティング人格を装うことは
考えられるが、そもそもの人格の組み合わせとしては無理があるとのこと。
これに当てはまると考えた人間は、
「こうありたい」
といった気持ちが先行してしまい、正確な自己判断ができていないと考えられます。
もっと独立心を持たないといけない(持ちたい)、
他人の思惑を気にしてはいけない(気にしないようにしたい)等。
CASE2:マーケティング・エロティックの場合
生産的であれば、ネットワーク作りに重点を置き、
他人を助ける仕事から経済的・社会的利益を得ることを重視する。
非生産的であれば、外見をつくろって他人の要望らしきものに応えておけば
自分は愛されるはずだと思い込む傾向があります。
結果、ブランド品を買い集めるなどの
いわゆる買い物症候群などを発症しやすいので、注意が必要です。
CASE3:マーケティング・強迫型の場合
生産的であれば、コンサルタントとして非常に優秀なタイプとなる。
問題に耳を傾け、かつ体型的に物事を処理できる。
また、有益なネットワークも作ることができ、
顧客の心を上手に掴むことができます。
非生産的であれば、自分で処理しきれる以上の情報にアクセスしてしまい、
新しいことを求めてネット中毒になったり、最新の書籍・雑誌・新聞などを
買漁る傾向にあります。
マーケティング人格が特に気をつけなくてはならないこと
マーケティング人格が陥りがちな問題として、
「自我の喪失」
が起こりやすい点だと言えます。
周りのニーズに合わせられるが故に、本来頼るべき自我を見失ってしまい
不安を訴えるようになっていったり、
「自分は、しっかり事に臨む準備ができているだろうか?」
と問いかけるのではなく、
「ちゃんとした服はあるか?人から良く見られるだろうか?」
ということを、終始考えてしまうようなケースが考えられます。
よって、中身よりも外見にとらわれた、
浅はかな人間になってしまう可能性があります。
自分を売り込むことに熱中しすぎて、他人から学ぼうという発想を、
あまり持たないのも、マーケティング人格の弱点と言えます。
尚、これは僕の個人的な考えですが、マーケティング人格の傾向が強い人は
そつなく、平均点以上の物を作る能力は高いのですが、
悪い意味で癖がないというか、
「突き抜けた」
印象の物を作らないイメージが、正直なところあります。
マーケティング人格の、弱点の一つなのかなと感じてます。
まあ、時代が必要としてないといったら、それまでなんでしょうけど。(悲)
そのあたりの僕の気持ちを、非常にストレートかつ上手に表現されている
ブログを発見したので、リンク貼らせていただきます。
ブロガー新年会に参加して「【はてな】はもう死んだ。」と思った話 – 青二才は振り向かない!!
あっ、僕も【はてな民】だった・・・。
タイトルが刺激的だけど、まあいいか。(笑)
マーケティング人格の人は、
「自我の存在を失くしてないか?」
「頼るべき中心となる核を持っているのか?」
と自問する癖をつけた方が、無駄なリスクを避けられる気がします。
人からの評価が自己評価。「マーケティング人格」について書いてみる。まとめ
ということで、フロイト流人格分析シリーズ
「マーケティング人格」
についての詳細を書いてみました。
口を酸っぱくして、何度も言いますが、
この4つのカテゴライズは、非常に実践的な考え方だと僕は思っております。
(過去記事でも何度も同じことを繰り返し言っている自分・・・。) ( T_T)
是非、過去記事の他の3つの人格も観て参考にしてもらえればと。
※特に、この著書の肝となるナルシスト人格についてはオススメ記事です。
今後、リンクの貼りやすさなども考慮して、
4つの人格をまとめたエッセンス版のアップも考えてます。
著書内には、自分の人格を確認する
アンケート方式の人格診断方法も記載しているのですが、 ブログ形態には
不向きと判断して、今回は割愛してます。
是非、しっかり自分の人格傾向を確認したい方は、
紹介している本を手にとって読んでみてもらえれば幸いです。
また更新していきます。
そんじゃ、またね。
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