どうもこんにちわ。
タクミです。
過去記事のナルシスト人格に続いて、この本を基に
別の人格タイプを掘り下げて書いていきたいと思います。
今回は、
「エロティック人格。」
・ 周りから、人が良すぎると言われることが多くて悩んでいる
・ なぜ人は、他人のために自己犠牲的な行動ができるのか?疑問に感じる。
・ 人間として尊敬されやすい人の行動パターンを知りたい。
・ 人格分析などに興味がある
といった方向けの記事となります。
ナルシストの性格傾向や、成功・失敗パターンについて興味がある方は
過去記事参照してみてください。
※著書内の各人格傾向の考え方は、1931年にフロイトが発表した論文
「リビドー的類型について」に基づいて記載しております。
では参ります。
- これがエロティック人格の特徴
- エロティック人格に向いている仕事、向いてない仕事
- エロティック人格の長所、短所を他の3つの人格と絡めて書いてみる
- エロティック人格が特に気をつけなくてはならないこと
- なぜあの人は、他人のために行動できるのか?フロイト流「エロティック人格」という考え方 まとめ
これがエロティック人格の特徴
まずは分かりやすく、エロティック人格の特徴を挙げていきます。
・ 他人から愛され感謝されたい気持ちが強い
・ 尊敬や賞賛は二の次
・ 思いやりがある
・ 友人や家族との信頼関係から安心を得る
・ 人を信頼できる
・ 依存状態に陥りやすい
・ 騙されやすい
・ 八方美人
と、こんな感じです。
一番人間関係に恵まれやすいタイプなのかなと。
愛情を周りに注ぐので、結果的に家庭的な安心感を求める人間を
惹きつけやすい特徴があります。
尊敬や称賛が二の次の性格が故に、尊敬や称賛を得られやすい人格と言えます。
その一方で、利用されたり、騙されたりなどの厄介事にも巻き込まれやすく、
メンタルがボロボロになってしまう可能性も大いにあります。
皆からの関心を寄せられないと、満足できないといったデメリットも
出やすい人格です。
次の項目で、更に掘り下げて、エロティック人格を考えていきたいと思います。
エロティック人格に向いている仕事、向いてない仕事
行動の動機が、
・ 他人の力になれる人間になりたい!
・ 頑張る人間をサポートしたい!
といった、モチベーションに支えられているため、人を利用したりされたり
といった、いわゆる政治的な世界には全く向いてません。(汗)
ビジネス関係や、ファイナンシャル関係の専門家などの、人間味が薄い世界には
反感を抱きがちな一面もあります。
ではどのような仕事が向いているのか?いくつか挙げてみます。
医療・福祉関係や、教育関係と親和性が高いと言えます。
最後のアーティスト関係については、
エロティック人格の共感能力の高さが、周りの人の共感を生んでいく
良いサイクルが描けた場合の一例です。
ちなみに、今回の人格分析のポイントは、
他の人格との兼ね合いで、大きく性格が異なってくることだと言えます。
例えば、エロティックの共感能力の高さと、
人並み外れた努力をするナルシストが上手に組み合わされば、
世間からの評価が高い、理想的なアーティストなどに化ける可能性があります。
他の人格との兼ね合いも含めて、エロティック人格の強みや弱みを書いていきます。
エロティック人格の長所、短所を他の3つの人格と絡めて書いてみる
先に、他の3つの人格について、簡単に触れておきます。
ナルシスト人格
→他人に興味がなく、自分が選んだ道で常軌を逸する努力をする。
→大きな成功を収める場合もある
→孤独で失意のまま、人生を終えることも少なくない。
強迫型人格
→これまでやってきた伝統を重んじる
→ルール重視。物事全般、〜しなければならないと考える。
→努力家傾向(アスリートに多い)
これらの計4つの組み合わせで、ある程度の性格傾向が決まってきます。
「良い傾向が多く出た場合は生産的」
「悪い傾向が多く出た場合は非生産的」
と定義して書いていきたいと思います。
CASE1:ナルシスト・エロティックの場合
生産的であれば、創造性豊かな俳優や芸術家。
世界平和に貢献する方面での、アーティストを想像してもらえれば分かりやすいかと。
非生産的であれば、ドンファン(紀州じゃないよ 笑)やマタ・ハリのような
誘惑と搾取に負けるような人生を送ることがある。とのこと。
(著書内の表現をそのままお借りしております。)
※漫画やゲームに出てくる親分肌の盗賊とか、このタイプなのかもしれませんね(笑)
※著書の説明によると、ナルシストよりエロティックが強く出ることは、
有り得ないらしいです。
CASE2:エロティック・強迫型の場合
生産的であれば、愛情深く勤勉で、子供の健康と幸せを願う母親的存在。
上司と部下の関係でも、同じことが言える。
非生産的であれば、健康や愛情について強迫的な不安を訴える。(不安定)
人から簡単に操作されやすいような人格形成となる。
CASE3:エロティック・マーケティングの場合
生産的であれば、共感能力が高く、他人のニーズも汲み取れる包容力のある
助っ人のようなタイプ。
非生産的であれば、絶えず満足できる人間関係を求め、仕事や恋愛にすぐ
のぼせ上がり、必然的に失望を味わうことを繰り返す。
ナルシスト以外の人格との組み合わせは、エロティックが2番目に
強く出る場合は、また違った性格になります。
他人格の記事は別途書いていくので、お待ち頂ければと思います。
エロティック人格が特に気をつけなくてはならないこと
エロティック人格が陥りやすい問題として。
「あらゆる形での依存状態」
が挙げられます。
・ 有害な人間関係を断ち切れない
・ 手っ取り早い快楽を得るため薬物へ依存する
・ 愛情の喪失を異常に恐れ、相手に依存する
職場や学校でも、自分に害をもたらす相手と対決しなければならない場面で、
対決するという決断ができないことにより、
泥沼にはまる可能性もあります。
エロティック人格が持つ問題点について、分かりやすかったので、
そのまま著書より引用させて頂きます。
(フロイト曰く)
「彼らは愛を失うことに対する不安に支配されており、それゆえとくに、
自分たちを愛してくれなくなるかも知れないような恐れのある他の人々に
左右されやすい。」
引用元:なぜイヤなやつほど出世するのか
・ 他人を無条件に信用しない。(ナルシスト人格は特に 笑)
・ 人からの裏切りを経験しても、利用されたと思わず次の行動をとる。
・ 時には厳しい決断も必要になると自覚しておく。
といった対策が、エロティック人格には必要になると思います。
なぜあの人は、他人のために行動できるのか?フロイト流「エロティック人格」という考え方 まとめ
ということで、
「なぜイヤなやつほど出世するのか」
を基に、エロティック人格の傾向をまとめてみました。
この本、かなり邦題のニュアンスで損をしていると思っております(笑)
中身はかなり本格的な人格分析になっているのも関わらず、
取り上げる方が少ない本なのです。
(内容の7割〜8割をナルシストについて書いた結果かもしれないですけど 笑)
正直、世に出回っている、お手軽な性格診断より、
実践的で、あなたのお役に立てる本になると思います。
(例えば、SNSで成功アピールしている人間が似非、もしくは非生産的ナルシスト人格であることを考えれば、絡みたくもなくなるといった風にです) (๑•̀д•́๑)キリッ
色々調べたけれど、新品ではおそらく入手不可。
興味ある方は、(特にナルシスト人格)是非手にとって読んでもらいたい本です。
(このまとめで満足してもらえれば、それはそれで嬉しかったりもしますが。)
また更新していきます。
そんじゃ、またね。